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2025.09.09東京
2025年8月30日、レコールバンタン東京校にて「L‘ECOLE VANTAN Barista Championship 2025」が開催されました。
校内予選を勝ち抜いた6名が出場し、技術とホスピタリティを競い合った本大会。
当日は、講師陣、卒業生、さらには来年度入学予定者も審査員として参加し、会場は熱気に包まれました!

【1. 大会概要と審査基準について】
競技内容は、全員共通で「エスプレッソ2杯」と「ラテ4杯」を提供します。
その過程で、4つの大項目・「接客サービス」「技術力」「プレゼンテーション」「タイムマネジメント」が審査されます。

審査員は、大阪校より大野善生講師、東京校より佐藤宇宙講師、2023年度準グランプリ・レコールバンタン卒業生の斎藤ひかりさん、そして一般審査員として来年度入学予定の学生が務めます。

現役プロフェッショナルから未来のバリスタまで、多様な視点で評価が行われました。
【2. 出場メンバーたちの技術は?】
出場メンバーの競技内容をダイジェストでレポートします!
柴田玲さん、吉本陽菜(はるな)さんが競技を終え、3番目の競技者は……
【中沢太智さん(entry No.3)】
果実味あるフルーティーな味わいを目指し、粉量17g・91℃・抽出38gという緻密なレシピを選択。

ラテアートは、1・2杯目をリーフ、3・4杯目にスワンを描きました。緊張で手が震え、ミルクをスチームし直す場面もありましたが、その「妥協せず作り直す決断」が高く評価されました。

佐藤講師は「一杯ごとのクオリティを大切にする姿勢が伝わってきました。説明も印象的です」と講評。
【矢島武流さん(entry No.4)】

「ラテは56℃がいちばんフレーバーやミルクの甘さを感じられます。提供後15秒ほど待ってからが一番おいしいです」という独自の提案で会場を引き込みました。

粉量や抽出量をドリンクごとに変える緻密さも見せましたが、実際の提供温度は57.7℃。

わずかな誤差に審査員からは「提示した温度を守る技術的な安定感が欲しい」との声がありました。

一方で、斎藤さんは「温度にこだわり、飲み方まで提案した姿勢は個性的で印象深い」と高く評価。独自性と改善点が際立った挑戦となりました。
【楢崎麗奈さん(entry No.5)】
「飲んで確かめてほしいです」とのぞんだ楢崎さん。

粉量18.5g、抽出40gで、ジューシーで後味がすっきりとしたエスプレッソの抽出を目指しました。

テンポよく抽出する姿勢に、大野講師は「安定した品質を保てていた。プレゼンテーションが短い分、味で勝負できていた」とコメント。
【磯脇春翔さん(entry No.6)】
大会最後の登場となった磯脇さんは、ラテの提供温度を49℃に設定しました。実際には50℃や48℃とややばらつきが見られましたが、難易度の高い絵柄・ローズ、チューリップを描き切り、観客を魅了しました!

佐藤講師は「挑戦的なラテアートを安定して仕上げた点は素晴らしい」と評価する一方で、「提供温度の再現性を高めればさらに説得力が増します」と課題も指摘しました。
【3. 歴代チャンピオンによるエキシビション】
競技終了後には、2023年度準グランプリ・OG斎藤ひかりさんと2025年JBAバリスタグランプリ王者・内木 昂汰さんによるデモンストレーションが行われました。

ラテアートに加え、ピックを使った繊細な「エッチング」(スプーンやピックなどの道具を使い、フォームミルクの上に絵や文字、細かい模様を描き出す)技術を披露しました。

観客との質疑応答では、彼らが大会で提供したオリジナルドリンクの裏話なども語られ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

【4. 結果発表!審査員より総評】
そして、厳正なる審査の結果……
準グランプリには矢島武流さん(496.5点)、

グランプリには吉本陽菜さん(505.5点)が輝きました!!


吉本さんは「緊張しましたが、皆さんの前でコーヒーを淹れる経験ができてよかったです」と笑顔を見せました。審査員からは総じて「短期間でコンセプトを練り、努力を形にしたことが素晴らしい」と高い評価が寄せられました。
東京校・佐藤講師は「短期間でコーヒーに対してのコンセプトなどを考えた努力が、プレゼンを通して伝わってきました。もっと自分自身の個性や好きな接客を表現すれば、さらに強いプレゼンになると思います!」とアドバイス。
大阪校・大野講師も「東京校のレベルの高さに驚きました。
良い部分を伸ばしつつ、課題点は次に活かしてほしいです」とエールを送りました。
【5. 「L‘ECOLE VANTAN Barista Championship」ご協賛企業様】
また「L‘ECOLE VANTAN Barista Championship 2025」開催にあたり、企業様よりご協賛をいただきました。(順不同)
この場を借りて、ご協賛企業様に心より感謝を申し上げます。
【エスプレッソマシン】
ラッキーコーヒーマシン株式会社様
トーエイ工業株式会社様
【グラインダー】
株式会社ディーシーエス様
【コーヒー豆・シロップ・ミルク】
ALLPRESS ESPRESSO(オールプレス・エスプレッソ・ジャパン株式会社)様
Takanashi(タカナシ乳業株式会社)様
MONIN(日仏貿易株式会社)様
alpro(ダノンジャパン株式会社)様
【リユーザブルカップ】
STTOKE(株式会社ファンプロジェクト)様

今回の大会は、メンバーたちが技術や接客力を発揮する舞台となりました!
審査員のコメントに共通していたのは「個性をどう伝えるか」の大切さ。

メンバー全員がスキルアップを果たし、次なる挑戦に向けてさらなる成長が期待されます!
















