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2016.10.26東京
!!祝!!
レコールバンタン高等部「東京らんこんとる」が、
第9回貝印スイーツ甲子園決勝戦に出場しました!!
メンバーは全員高校3年生ということで、泣いても笑っても今回がラストチャンス。
テレビ撮影も入った白熱の決勝戦をレポートします!
テーマは「わたしのまちの“新”名物」。
学生たちは関東ブロック優勝後から、ケーキをブラッシュアップしてきました!
在校生の応援団も気合が入っています!!
<残り50分>
齊藤奈月さんは、「飴」をひいています。後ろの調理台では、冷房があたりすぎて作業が思うように進まず、涙ぐむチームも。そんな中、冷静に作業を進めていく三人。
アナウンサーに意気込みを聞かれると……「今年は、どうしてもパリに行きたいです。周りのレベルが高いですね。ちょっと気になっちゃいます」と市村茉優さん。
<残り30分>
作業中も、有名シェフたちが次々と審査にやってきます。齊藤美久さんは、セルクルを上手にはずすことに成功!デコレーションをしながら、同時に調理台の片付けも進めていきます。
<残り13分>
三人、声を揃えて「できましたー!!」と笑顔。
市村さん「練習よりも綺麗にできました!」
時間オーバーは大幅な減点になります。残り3秒を残し、ギリギリ仕上げられたチームもありました。
続いては、試食審査でのプレゼンタイムです。
市村さん「私たちは、日本を代表する食材で世界にPRできるケーキを考えました。
ケーキの名前は『chaleur(シャルール)』、フランス語で熱という意味です。
生地には新潟県の米粉を使用し、センターに柚子の香りをうつしたクレーム、イチゴのクーリを入れています。
ガルニチュールでフランボワーズを入れ、これらの層を引き立てるために優しい甘さのホワイトチョコレートで包みました。
お皿には桜を、側面に五輪をちりばめています。
4年後に、東京と日本の良さをたくさんの人に知ってもらいたい、そして、明るい未来に進んでいけますようにという願いを込めました」
PATISSERIE AU GRENIER D’OR(パティスリー オ・グルニエ・ドール)西原シェフ
「最初に感じられたのは、ほのかな柚子の香り。穏やかな柚子がパッと広がるのが感じられて、とてもおいしかったです」
Patisserie Tadashi YANAGI(パティスリー タダシ ヤナギ) 柳シェフ
「米粉の生地がしっかりめですね。味のバランスは取れていますが、米粉の生地が詰まっている感じが気になります」
THÉOBROMA(テオブロマ)土屋シェフ
「私も、最後の生地が詰まり過ぎていると感じます。表面のグラサージュはもっと丁寧に塗ってもいいかな。
ケーキの断面は綺麗ですね。飴も綺麗だけれど、もう少しツヤがあってもいいかもしれない」
と、やや辛口のコメント……。
競合チームは、瀬戸内海のレモンと白桃を使ったケーキ、3種類の地中海トマトを使ったケーキなど、地元食材を活かしたケーキを提供。とてもハイレベルです!!
すべての試食審査を終えて、あとは結果を待つばかり。洗いものをしながら……
市村さん「今年は講師の方や保護者さんがたくさん来て下さり、緊張しました」
齊藤美久さん「テンパリングを失敗しなかったのが良かったです。時間的にも余裕がありました」
齊藤奈月さん「辛口なコメントだったので、心配です」
そして!!いよいよ結果発表。
西原シェフ「発表します。
優勝は……
おかやま三陽高等学校『rêve』
非常に接戦でした。地元の食材というテーマがしっかり表現できていました」
惜しくも優勝は逃してしまいましたが、
「東京らんこんとる」は2位に輝きました。
柳シェフ「味が繊細で素晴らしい。審査員も優勝候補として注目していましたよ。1位との点差はほとんどなく、これまででいちばんの接戦でした」
土屋シェフ「審査は、点数の半分を占めるのが「味」。味のポイントが大きいところに差が出たのではないかと思います。2位は悔しいと思いますが、非常にいい仕事をしていました」
齊藤美久さん「1位はとれなかったけれど、失敗はありませんでした」
市村さん「すごく悔しいです。でも、去年よりいい結果を残せて良かったです」
齊藤奈月さん「力を出し切れたと思います。お世話になった保護者や講師の方々に感謝したいです」
——————————————————————— おまけ。
と、ここまでが収録の様子ですが、実は続きがあります。結果発表のあと、シェフたちと記念撮影をしたり、学生同士で交流する時間がありました。
「もう一回出たい……」と涙目の市村さん。
「それはできない。次に何かする時に、この気持ちを思い出そう」と、パティスリー ラ・ローズ・ジャポネの五十嵐シェフが励まします。
齊藤美久さん「2位って悪くないよ。追うものもあるし、追われるものもある」
土屋シェフ「おかやま三陽高等学校は、とにかく桃がおいしかった。東京は難しい。ないんだもの、旬が。ケーキは、とてもおいしかったよ」
五十嵐シェフ「頑張れ!娘たち」と、多くのシェフから温かいお言葉をいただき、泣き顔からだんだんと表情が明るくなっていく三人。
そこへ、「あの……メッセージもらっていいですか?」と、北海道帯広商業高等学校のチームがやってきました。
市村さん「えっ。私でいいんですか?」と恐縮しつつ、お喋りしたり写真を撮ったりして、互いの健闘をたたえ合っていましたよ!!
467チームの2位は、三人の努力の証。後輩たちにとっても、輝かしい道しるべとなることでしょう。「東京らんこんとる」に、改めて盛大な拍手を☆★