- 製菓・調理専門の高校【レコールバンタン高等部】/
- トピックス/
- 学校ブログ/
- 『東京らんこんとる』チームが出場!!第9回貝印スイー ...
2016.08.04東京
「これは、なんですか?」
「課題作品の生クリームを作っています」と、
テレビカメラに向かって説明する齋藤美久さん。
今回は、武蔵野調理師専門学校のキッチンから、
スイーツ甲子園大会関東ブロック大会の様子をレポートします!
<スイーツ甲子園とは?>
貝印が主催する、高校生のパティシエ日本一を決めるコンテスト。
高校生3人1組でチームとなり、世界にひとつしかないスイーツを創作します。
ちなみに。
第7回大会ではレコールバンタン高等部「すまいる」が優勝を果たしています!
第9回大会では、
課題作品の「ジェノワーズにクリームをサンドしたデコレーションケーキ」を2時間以内に、
自由作品の「わたしのまちの“新”名物」スイーツは3時間以内に、同時進行で完成させなくてはなりません。
「バター入れます」と、市村さんが言うと
齋藤奈月さんも「熱いの通りまーす」とメンバーにかけ声をかけます。
これはお互いに状況を知らせつつ、予期せぬハプニングをさけるため。
この日はTV局の取材が入りました。
そのため、調理中もレポーターのタレントさんから質問を受けます。
「これからアッセンブラージュ(組み立て)していくので形になっていきますよ」と、
審査員を務めるPatisserie La Rose des Japanais(パティスリー・ラ・ローズ・ジャポネ) オーナー五十嵐シェフが解説。
<残り2時間>
レポーター「レーザー温度計を使ってるなんてスゴいですね。それに……調理台の上に、ものが少ない!」
市村さん「出していると先生に怒られるので……」と苦笑い。
(どちらの先生かは、レコールバンタン生ならピンときたはず!)
レポーター「プレッシャーはありますか?」
市村さん「そうですね。友だちも後輩も応援に来てくれているので負けられないです」
ここで奈月さんが、飴細工に取りかかりました!
赤、黄、オレンジを使い分け、どんなものを作るのでしょうか?
飴は、熱いうちが勝負。
何度もひいてのばし、空気を含ませながらツヤを出していきます。
<残り1時間30分>
美久さんは、ジェのワーズの絞り出し工程に入りました。
レポーター「飴を保管するのに、箱に入れるの?」
奈月さん「はい。箱の中には湿気取りも入っています。湿気でないちゃうので」
レポーター「ないちゃう!?」
奈月さん「ベタベタになっちゃうんです」
インタビューされたり、カメラがグッと手元に寄ったり、多くの観客がいたり……。
たくさんの人々の視線が注がれるなか、
お菓子作りに集中するのは並大抵のことではありません。
美久さんは、プラチョコで桜の花びらを、
市村さんは、マジパンで紫のドレスを着た女の子を作ります。
髪の毛一本いっぽん、細かな部分にまでこだわります。
<残り1時間8分>
「東京らんこんとる」チームは
5チーム中いちばん最初に、課題作品を提出しました!!
奈月さんは、飴細工を進めています。
金メダルをイメージした聖火台の上に、先ほど作った炎色の飴を
グラデーションでつけていきます。
レポーター「おー!すげーキレイ。何でつけているの?」
奈月さん「フロンガスでつけています」
<残り36分>
なんと!市村さんは、シンクの掃除を始めました。
<残り10分>
いよいよ仕上げに入ります。
美久さんが側面に、色あざやかな桜の花びらをのせていきます。
慎重に、確実に……。
そして、7分を残して自由作品を提出!!!
しかし、彼女たちの表情は曇り気味。
美久さん「プラチョコが、ちょっともろいような……」
奈月さん「他のチームの作品を見たら自信がなくなってきました……」
市村さん「まだまだ出来たような気がします」と、不安そうに語りました。
アピールタイムでは、ケーキの魅力をシェフたちに直接プレゼン!!
作品名は、「chaleur」。フランス語で熱という意味です。ジョコンド生地には米粉を使い、柚子の香りを移したクリーム、苺のクーリを合わせました。
デコーレションは4年後の東京オリンピックをイメージ。オリンピックを通じて多くの人がつながって欲しいという想いと、東京と日本の良さを表現しました。
市村さん「無事に終わりました。後は結果を待つだけです」
そして、いよいよ結果発表の時間。
審査員の方々より総評をいただきました。
La Vie Douce(ラ・ヴィ・ドゥース)堀江シェフ「環境が違うなか、しっかり作り上げたことは素晴らしいです。自由課題に関しては、5〜6年前と比べると素材が多く、味が複雑になっている印象です。素材をしぼったほうがいいこともあります」
五十嵐シェフ「どれも高校生が作った作品とは思えません。みんなに優勝をあげたい気持ちもありますが、数学的にキチッとジャッジしています」
関東ブロック代表は……!!
☆☆☆ レコールバンタン高等部 東京校 「東京らんこんとる」★★★
に決定!!!
発表と同時に、思わず涙をぬぐう学生たち。
応援にかけつけていた保護者様も、大きな拍手と力強いガッツポーズで祝福しました!
美久さん「ビックリしすぎて言葉が出ません(涙)」
市村さん「今回はレベルが高かったので、焦りもありました」
奈月さん「リベンジの出場なので、今度こそ全国大会で優勝してパリに行きたいです!」
素晴らしい結果に、心からの拍手を送ります!
全国大会も、頑張ってくださいね!!
レコールバンタンスタッフ一同応援しています!!