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2020.11.13東京
「動画」スキルの必要性が増しています。プラットフォームは、SNSやYouTubeだけではありません。
コロナ禍の今、シェフが料理するプロセスを生配信したり、オンラインで料理教室を開催したり、ZOOMを使ったオンラインディナーイベントが開かれたりと、
これまでになかった新しい「フード×動画」サービスが次々と誕生しています。
今回レポートするのは、高等部2年生調理&バリスタクラス。
教えてくださるのは、著書『ずっと使いたい世界の料理道具』(産業編集センター)を出版し、料理道具コンサルタントとして活躍する荒井 康成講師です。
「皆さんには、1954年スイス生まれのハンディフードプロセッサー『バーミックス』のレシピ動画を作ってもらいます。
クラス対抗で、優秀な作品を仕上げたクラスには、輸入元である株式会社チェリーテラス様から食器をご提供いただく予定です!」
今日は、プロジェクトをスタートさせるにあたっての「導入授業」。
荒井講師「福岡県芦屋町の赤紫蘇を使ったフレッシュジュースを作りたいと思います。
赤紫蘇が市場に出回るのが7月下旬くらいまでなので、夏らしいジュースですね。
このジュースのレシピ動画のテーマを考え、撮影するところまでを行いましょう。動画制作の大きな流れをつかんでいきます」
まずは、みんなで動画のコンセプトを話し合います。
進行役「5W1Hで考えよう」
学生「赤紫蘇ジュースって、なんか懐かしい感じがするね!」
学生「おばあちゃんに習うっていうのはどう?コロナで帰省できない孫がジュースを作るっていう設定は?」
学生「いいんじゃない!?」と、議論も盛り上がります。
結果、設定はこのようなものに決定!
<ストーリー>
夏から秋にかけて。撮影場所のイメージは日本家屋の縁側。
- 紫蘇ジュースを作っているおばあちゃんの手元
- 見よう見まねで再現する孫(男子)の手元
この2本を同時進行で撮影していきます!
<いよいよ、撮影スタート>
大切になるのが、光と撮り方です。教室の蛍光灯を消して、自然光が入る窓の近くに作業台をセッティング。カメラを固定する位置を決めたら、いよいよ撮影開始。
まずは
1.紫蘇をちぎる
3.赤紫蘇をボールから取り出して、ぐつぐつと煮える湯の中に入れます。
バサッと豪快に入れる学生に……
講師「映像で見ると投げつけているように見えてしまうので、もっと優しく鍋に入れて!」と動作を指導。
鍋に、山盛りの赤紫蘇が入りました!それを見て、撮影チームも「けっこうワイルドな作り方なんですね~!」とビックリ。
葉っぱが緑色になるまで5分ほど煮つめて火を止めます。
続いては、
4.赤紫蘇を濾します
そして、ここからが最大の見せ場!
5.濾したジュースにお酢を入れると……よどんだ色が鮮やかなルビー色に色が変わります!!甘みをつけるため砂糖も加えます。
荒井講師「おたまですくって、カメラに色を見せてあげて」と、視聴者を意識するようアドバイス。
こうして、赤紫蘇ジュースのレシピ動画を1時間ほどで撮影し終えました!
試飲してみると……
「ゆかりの味!」「梅みたいな感じがしない?」「夏バテに効きそ~!」と、みんなあっという間に飲み干していました♪
荒井講師「今回は赤紫蘇の葉200g、水2ℓ、酢50cc、砂糖50gのレシピで作りました。お子さんがいる家庭なら砂糖を多くして甘くしてもいいし、
夏バテが気になる人はお酢を多めにして、サイダーなどで割って飲んでも美味しいですよ」と作り方のコツを伝授してくれました!
「スマホネイティブ世代」の学生たちは、撮影のポイントを感覚的につかんだ様子。『バーミックス』を使ってどんな動画を作ってくれるか、今から期待が高まりますね♪