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2018.09.22東京
今年で11回目を迎える貝印スイーツ甲子園に、レコールバンタン高等部「Reinette」が出場しました!
貝印スイーツ甲子園とは、高校生3人1組でチームとなり、世界にひとつしかないスイーツを創作する大会。
今年度は、全国から266チームがエントリーしました!
そんななか、書類選考を突破したレコールバンタン高等部のチーム「Reinette」は、
東日本大会Bブロックに出場する6校に残りました。
このブロックを制した1チームが、決勝大会へとこまを進めます。
今日の調理試験では、2時間以内に課題作品「ジェノワーズ(スポンジケーキ)にクリームをサンドしたデコレーションケーキ」と、
3時間以内に自由課題「私たちの極上スイーツ」を仕上げます。
会場から、密着レポートします!
<3時間の熱戦をレポート!>
まずは、課題作品のジェノワーズ作りからスタート。
生地を、オーブンへ入れるときに「学校のオーブンより、火力が強いかな……?」と、念入りにチェックする場面も。
<残り2時間>
おや!?勝山さんが、風船に飴をたらしています。一体、何を作っているのでしょう?
篠浦さんは、色づけした飴を、お手製の型に流し込んでいきます。
<残り1時間30分>
孕石さんが、ナッペに取りかかりました!回転台を回しながら、ジェノワーズに生クリームを丁寧にぬっていきます。
「絞り」は、同じ大きさにしぼれるよう、力の加減や、口金の角度に気を配りながら行います。
「できましたー!!」と、まずは課題作品が完成。
そして、同時進行している自由課題のショコラブラン(ホワイトチョコレートのムース)作りに取りかかります。
<残り1時間>
ショコラブランに、フリーズドライのフランボワーズ、生地を入れます。これを冷やし固めます。
また、「飴、どうー?」「色は、大丈夫?」と声をかけながら、進めていきます。
作業を見守っていた大会アドバイザー大森先生も
「アメの配色がキレイですね。アメの色づけは難しいですが、よい形でできています」とコメント!
<残り30分>
飴のパーツを組み立てていきます。平面的だった飴が、立体的になってきました!
残り18分の時点で……「できたー!!」と、三人そろって元気よく宣言できました!
<自由課題のプレゼンテーション!>
調理後は、EN VEDETTE(アンヴデット) 森 大祐オーナーシェフ、
MAISON GIVRÉE(メゾンジブレー) 江森 宏之オーナーシェフへのプレゼンテーションタイムです。
「私たちの作品は、『ASOBI』です。ジョコンドには白味噌を使って、ほどよい塩味をプラスしています。
また、甘酒のクリームには、酒粕の風味が出すぎないように、酒粕入りのものと米麹のものをブレンドしています。
ジュレには白桃とフランボワーズを使いました。これらの甘み、酸味、塩味を包むようにショコラブランムースで仕上げています」
「飾りは、伝統と遊びを表現しています。緑は生け花を、二つの球体は手鞠をイメージしました。
羽を広げた折り鶴は、『優勝まで羽ばたいていけるように』という願いを込めて作りました。
日本の伝統の素晴らしさや、私たちの遊び心も楽しんで召し上がってください!」と、しっかりとアピールすることができました。
他チームからも、飾り寿司をイメージしたスイーツや、こぼれ桜をイメージしたスイーツなど独創的なものが勢揃い。
<調理試験を終えて……三人の感想は?>
篠浦さん「最初のうちは、なぜか計量器をふたつ手にしていたり(笑)とても焦っていました。
でも、お互いに声を掛け合っていくうちに、少しずつ緊張がほぐれて楽しめました」と、にっこり。
勝山さん「オーブンの火力が、学校のものに比べて弱くて……
本当は9分で焼きあげるところが20分近くかかってしまったんです」と、不安な点も!
<!!結果発表!!>
出場校が揃い、結果を待ちます。総評では……
森シェフ「どのチームもキビキビと動いて、おいしいケーキを作っていて感動しました」
江森シェフ「チームごとの点差は、大きくありません。いちばんの決めてとなったのは、味。
ケーキに入れるものの種類を増やせば、おいしくなるわけではありません。主役を決めて、それを支える構成にすることを意識して」とアドバイスも。
それでは、結果を発表します。貝印スイーツ甲子園東日本Bブロック大会を制したのは……
名古屋調理師専門学校「I’ll」チーム!昨年度の優勝校が、決勝大会へと進むことになりました。
孕石さん「勝ちたいという気持ちはありましたが、名古屋調理師専門学校は強かったですね。
でも、憧れだった大会に出られて楽しかったですし、ナッペはかなり練習して上手になりました」
勝山さん「悔しさもありますが、いい経験になりました。オーブンを使いこなせず、生地が思うように焼けなかったので、
もっと上手く作れるようにこれから頑張りたい」と、前向きに語っていました。
<交流会も、学びの場>
発表を終えて、各チームのケーキを試食する時間に!!
「ケーキバイキングみたい!」と、みんなワクワク。
また、シェフたちから「絞りは、いちばんキレイでした」
「自由課題は、まとまりがあってスゴくおいしかった。未だまだ、これから!」と、
お褒めの言葉もいただき、少しずつみんなの表情が明るくなりました。
そんな中で「おめでとうございます!」と、優勝チームに明るく話しかける勝山さん。
あるシェフから「悔しくても、優勝チームにはおめでとうって声をかけて。質問をして、交流を深めて」というアドバイスをもらったそう。
結果は悔しいものでしたが、出場して得られたものはとても大きかったはず!
力を合わせて、「私たちの極上スイーツ」を作りあげた「Reinette」に拍手!!