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- 第12回貝印スイーツ甲子園 東日本ブロック予選大会に ...
2019.08.10東京
暑い夏がやってきました! 夏といえば甲子園ですが
野球にも負けない熱い戦いが、
スイーツの世界でも繰り広げられているのです。
今年で第12回を迎える「貝印スイーツ甲子園」は
包丁や調理用品を取り扱う総合刃物メーカーの貝印株式会社が
主催する高校生のスイーツ日本一を決定するイベントです。
高校生3人1組でチームとなり
お菓子作りの技術とアイデアを競い合います。
書類審査では、テーマに沿ったオリジナルのレシピを提出します。
今年のテーマは「カスタードを使ったケーキ」です。
125校350チームが応募をしましたが
審査を通り予選大会に参加できたのは
東日本ブロックと西日本ブロック各12チームという狭き門!
そんな中、レコールバンタンからは
なんと2チームが書類審査を通過し、
8月6日、7日に東京栄養食糧専門学校にて開催された
東日本ブロック予選大会に出場しました。
参加12チームは、6日と7日6チームずつ分かれて予選大会を競います。
食材や調理用品などの基礎知識を試す筆記試験と
3時間の調理試験の結果、それぞれの日程で1チームずつが
選ばれ、9月15日に開催される決勝大会に出場できるのです。
3時間の調理試験は、まず2時間以内で
ジェノワーズ(基本のスポンジケーキ)にクリームを
サンドしたデコレーションケーキをつくり、
さらに書類審査で応募したオリジナルケーキを完成させるというもの。
会場に用意されている調理器具を使い、
たくさんの観客や審査員の方が見守る中での制作は
どのチームにとっても厳しいものでしょう
レコールバンタンから参加したのは、
チーム「papillon」とチーム「Rig」。
どちらも2年生のみのチームです。
7月中旬からはこの大会に向けて
特別な強化トレーニングも積んできました!
6日の予選大会に出場した山本美咲さん、横山朝希さん、鹿内香菜美さんの
チーム「papillon」の応募作品は、
生姜のムースリーヌを紅茶のムースで包んだ上に
シュークリームや飴細工で作った蝶、プラチョコで作った花を
あしらったロマンティックなアントルメです。
残念ながらチーム「papillon」は決勝進出を逃してしまいましたが
「出場できて楽しかった」「いい経験ができました」と
話してくれました。
7日に出場した高橋愛華さん、浦慎之介くん、及川麗さんの
チーム「Rig」の応募作品は、イチゴを入れたムースリーヌと
ブルーベリーのジュレを入れたムースフロマージュの2層構造。
デコレーションとして、飴細工やマジパンを使い
のどかな牧場の風景を再現しています。
家族のみなさんや、コーチとしてチームをサポートしてきた
グランパティシエコースの原田くん、そしてレコールバンタンの
同級生たちが見守る中、調理試験に真剣に臨むチーム「Rig」の3人。
残り7分になったところで、ケーキを冷蔵庫から取り出し
仕上げの飾り付けに取り掛かりますが、ここでアクシデント。
飴細工で作った太陽が、パリッと音をたてて折れてしまったのです!
しかし、ここで3人は慌てず、浦くんは折れた部分の修復を、
及川さんと高橋さんはそれ以外のデコレーションに集中します。
そして制限時間ギリギリでしたが、無事に完成!
その後、審査員のメゾンジブレー・江森シェフ、
パティスリーユウササゲ・捧シェフを前に
プレゼンテーションを行い、調理試験は終了しました。
しばし審査結果を待つ間、チームのメンバーに
大会に参加した感想をうかがってみました。
「練習の時と違い、時間の余裕がなくて焦ってしまい、ちょっと悔しかった。
他のチームを見て、プレゼンももっとがんばらなきゃと感じました」
(及川さん)
「大会の緊張感、器具や環境、特に室温の違いから、練習通りには
いかなかったけれど、今は無事に終わってホッとしている。
プレゼンの時に他のチームの作品を見て、すごいと思いました」
(高橋さん)
「飴が折れたときにどうしようかと思いましたが、間に合って
本当によかった。今後の授業にも役立つすばらしい経験ができました」
(浦くん)
3人とも先ほどまでの緊張感から解き放たれて、いい笑顔でした。
チームを支えてきたコーチの原田くんは
「慣れない環境にも対応できて、力をしっかり出せていたと思う。
よくやった!」と、3人を褒めたたえていました。
そして結果発表……。
7日の最優秀賞はチーム「Rig」!
9月15日、武蔵野調理師専門学校にて開催される
決勝大会の出場権を獲得しました。
課題のジェノワーズのクオリティ、
食材の扱いや、調理台の片付けといったパティシエとしての
立ち居振る舞いが高く評価されたと
審査員のおふたりから、講評がありました。
一方でオリジナルケーキについては
「味の組み合わせに、学生らしい新しさがないので
決勝大会では、もっとチャレンジしてほしい」と
アドバイスをいただきました。
決勝という大きな舞台でも、チーム「Rig」の健闘を祈っています!