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- <速報!>スイーツ甲子園東日本予選大会に、レコールバ ...
2023.09.29東京
レコールバンタン高等部 東京校は、「スイーツ甲子園」でも数々の実績を残しています。
2022年に実施された「第15回スイーツ甲子園 Supported by 貝印」では、決勝大会に出場。味と洋酒の使い方が優れたチームに送られる「パストリーゼ賞」を受賞しました。
<スイーツ甲子園とは?>
同一高校の生徒が3人1チームとなり、お菓子作りの技術とアイデアを競うコンテスト。東西予選大会を勝ち抜いたチームが決勝に進み、高校生パティシエNo.1の称号を競います。
2023年8月10日。都内某専門学校にて、「第15回スイーツ甲子園 Supported by 貝印」東日本ブロック予選大会が実施されました!
今年のテーマは「アニバーサリーケーキ」。エントリーチームは事前にテーマに沿ったオリジナルレシピを提出。書類選考を通過した全12チームが参加し、レコールバンタンからは、「フロールラル」チーム、「ailes」チーム、2チームが出場します!
<「フロールラル」の調理試験をレポート>
調理試験では、応募した作品を1時間40分以内に制作します。
調理開始前に、オーブンの使い方などのレクチャーを受けて、調理スタート。
小堤夢実さん、髙橋愛弥さん、仲宗根波琉さんから成る「フロールラル」。小堤さんは、スポンジ生地、髙橋さんは飴細工を、仲宗根さんはジュレやムースなどを担当します。
テーマは「出産祝い」で、「ジェンダーリビールケーキ」をイメージソースとしました。
「ジェンダーリビールケーキ」とは、ケーキを切った断面のフルーツやクリームの色で、赤ちゃんの性別をお披露目するという仕掛けのサプライズケーキです。
【残り1時間16分】
調理室に、甘い香りがたちこめます。
スポンジ生地(ビスキュイ パンド ジェーヌ シトロン)が、焼きあがりました!
厚みは均一になっているか?焼き色はどうか?チェックしながら調理を進めていきます。
【残り1時間5分】
ケーキのセンターには、味わいの核となる「ジュレ ペッシェ ヴィニーユ&クレームフレーズ」を入れます。
二層を冷凍するのですが、通常は共有の「急速冷凍庫」を使うところ……、ドライアイスを使って一気に冷凍していきます!こうすることで、ムラなく冷凍することができ、香り・味わいも豊かに。このひと工夫に、審査員シェフも驚いた様子。
「Patisserie Yu Sasage(パティスリーユウササゲ)」捧シェフは、「ドライアイスで急速冷凍するという発想に、非常に驚きました。スイーツ甲子園ならではのやり方だと思います。レコールバンタンは手際が良くて、実践的なスキルを用いていますね。出場する生徒こそ変わりますが、コンクール向けのマニュアルが受け継がれている印象があります。技術の他に、道具の使い方やチームワークも見ていますが、日々の練習の積み重ねが感じられます」と、評価してくださいました!
同時進行で髙橋さんは、飴細工を仕上げていきます。グリーンの土台に、飴で作った紐を巻き付けます。次に、柱を立てて、飴の花に包まれた、マジパンの赤ちゃんをのせていきます。
飴のチューリップを組み立て、マジパンのてんとう虫を散りばめて……
【残り22分】
飴細工はほぼ完成!
でも、油断はできません。飴細工は非常に繊細。ほんの少しの衝撃でも割れかねません。
また、高さが規定の「30cm以内」におさまっているかもチェック。
慎重にケーキの上にのせて……調理器具の片付けを進めていくメンバーたち。
【残り……1分!!】
他のチームが完成させていく中、着実に片付けを進めて「できましたー!」と、制限時間内にすべての調理を終えました!!
完成!作品名は「Loulou fleur(ルル・フルール)」。
審査員である「Patisserie Yu Sasage(パティスリーユウササゲ)」捧 雄介オーナーシェフ、「Ryoura(リョウラ)」菅又 亮輔オーナーパティシエ、「EN VEDETTE(アンヴデット)」森 大祐 オーナーシェフ、「菓子工房 グリューネベルク」濱田 舟志オーナーシェフも、作品を細かくチェックされていました。
<競技を終えたばかりの「フロールラル」チームを直撃!>
――― 調理を終えた感想は
仲宗根さん(写真中央)「緊張しました!ムースが固まらなかったらどうしよう、と心配でしたが無事に仕上がりました」
小堤さん(右)「私はスポンジ生地担当だったので、長さを計算し、ペティナイフでカットするのがドキドキしました。スポンジ生地はケーキの骨格の部分なので、正確さが求められます」
髙橋さん(左)「飴細工は、高さが30cm以内と決まっているので何度も確認しました。また、チューリップの飴細工を作っているときに、一部のパーツが割れてしまったんです。でも、うまくカバーできたと思います!」
――― では、上手くできたところを教えてください!
髙橋さん「練習では、飴細工のパーツを想定していない場所に付けてしまうこともありましたが、今回はスムーズにできました!」
小堤さん「ムースは、良い感じに仕上がったと思います。全員が練習通り、上手く作ることができました。優勝を狙っているので、決勝大会に進みたいです!」
<「ailes」チームのケーキは「Bonheur(ボヌール)」>
こちらは、午後に調理試験を行う「ailes(エール)」チーム。
池田優さん、鈴木杏友那さん、駒木根恵美さん。意気込みをインタビューしました!
ケーキの名前は、幸運・幸福という意味の「Bonheur(ボヌール)」。ケーキのセンターに、アールグレイ アングレーズ&アプリコット ジュレをおき、まわりをチョコレートムースで包み、トップにホワイトチョコをあしらいました。またデコレーションとして、新郎新婦のマジパン、バラの花の飴細工を飾り幸せな様子を表現しました。
――― 調理過程で、特に難しかったところは?
池田さん「スポンジの担当なので、生地を“のす”んですが、なかなか均一になりませんでした。また、私たちグランパティシエ専攻は、2.5年制で卒業なので今年がスイーツ甲子園に出場するラストチャンス。最後なので、頑張りたいです!」
鈴木さん「飴細工担当なんですが、カリキュラム上、飴細工の授業はこれから受けます。なので、スイーツ甲子園のために飴細工の特講を受けました。練習では、リボンの形が毎回違っていて……理想の形に仕上げるまでが大変でした。池田さんが言うように、“最初で最後”の出場なので、しっかりと結果を残したいです」
駒木根さん「ケーキは3層になっているので、『冷凍』がポイントになります。練習では、ケーキのまわりだけが固まってしまって、中心が固まっていないことが何度かありました。
これまでに、5回ほど練習してきましたが、最後の仕上がりがいちばん良かったです。スイーツ甲子園は、高校生でしかチャレンジできません。限りある高校生活で、思い切り青春したいです!」と意気込みを語ってくれました。
<速報!決勝に進むのは……>
そして、気になる結果発表……!!
な、なんと「フロールラル」チームと「ailes」チーム、両チームが東日本ブロックを勝ち抜き……決勝進出となりました!!!おめでとうございます!!
保護者の皆様、レコールバンタン卒業生の皆様、そして入学検討者の皆様も、ぜひ2チームへ声援をおくってくださると嬉しいです。
皆様からの応援が、大きな力になります。
待望の決勝大会は、2023年9月18日実施予定です。
【第16回スイーツ甲子園 Supported by 貝印】