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2023.11.07東京
レコールバンタンでは、在学中からコンテストへのチャレンジを推奨しています。
在校生が、毎年エントリーしているのが「スイーツ甲子園 高校生パティシエNo.1決定戦 Supported by 貝印」。産経新聞が主催する、高校生のスイーツ日本一を決定するイベントです。高校生3人1組でチームとなり、お菓子作りの技術とアイデアを競います。2023年9月18日、東京都内にて決勝大会が行われました。レコールバンタンからは、2チームが決勝に進出!
<1テーマは「アニバーサリーケーキ」!>
テーマは「アニバーサリーケーキ」。
記念日や特別な日のお祝いに、贈りたいと思うオリジナルレシピを考えました。全国大会予選の東西ブロックを経て、計6校が決勝に臨みました。調理試験は2時間半です!
<2 決勝 調理試験がスタート!>
レコールバンタン高等部 東京校3年 小堤夢実さん、髙橋愛弥さん、仲宗根波琉さんの「フロールラル」チームと、
レコールバンタン 東京校 2年 池田優さん、鈴木杏友那さん、駒木根恵美さんの「ailes」チーム。
<3 「フロールラル」チームの役割分担は?>
仲宗根さんは、センターとムースの仕上げ、チューリップの飴細工を担当。
髙橋さんは、飴細工の組み立て、生地の“のし”、マジパンを、
小堤さんは、生地、飴細工の花びらを担当します。
<4 チーム「ailes」の役割分担は?>
ケーキを担当するのは、池田さんと駒木根さん。
池田さんは、ビスキュイ生地、ゼリーキューブ、バラの飴細工、そして道具の片付けを。
駒木根さんは、クレーム、ジュレ、ムース、ハートや蝶々の流し飴を担当。
そして、鈴木さんは、生地、プラチョコ、飴をひく、リボン、飴の組み立てに責任を持ちます!
<残り40分>
「キレイで、順調にいっているように見えますね」と、ENVEDETTE 森シェフ。
Ryoura 菅俣シェフも「フロールラルチームは手仕事が多いので丁寧にやらないといけません。今日は前回よりも落ち着いている印象です」と評価します。
<残り25分>片付けもすべて済ませたうえでの、調理試験。
残り30分を切ると、調理と片付けは同時進行で!かつハイペースに進んでいきます。
<残り15分>
<残り7分>
<残り5分>
他チームから、元気のよい「できたー!」という声が聞こえてきます。
「ailes」チーム
「フロールラル」チームも、無事に時間内に完成させることができました!!拍手!!
調理試験を終えて安心したのも束の間、休憩をはさみファイナルプレゼンテーションを行います。
<5 プレゼンテーション>
- レコールバンタン高等部 東京校(東京)/フロールラル/作品名「Loulou fleur」(ルル・フルール)
仲宗根さん「今回私たちが作ったケーキは『新しい命の誕生を祝う、アニバーサリーケーキ』です。ジェンダーリビールケーキをモチーフにし、カットしたときのセンターのムースの色が、ピンクがブルーかで子どもの性別が分かるというサプライズケーキです」
髙橋さん「ポイントは、飴細工のチューリップと、マジパンで作ったてんとう虫です。てんとう虫には、幸運のお守りという意味があり赤ちゃんに健やかに成長してほしいという願いが込められています」
ケーキの構成は、下から順に、ビスキュイパンドジェーヌシトロン、コンフィチュール・フレーズ、センターの「クレームフレーズ&ペッシュブロンシュ&ジュレぺーシュヴィーニュ」を、ムースショコラブランで包んでいます。
- ②レコールバンタン東京校(東京)/ailes(エール)/作品名「Bonheur」(ボヌール)
池田さん「テーマは、『結婚記念日を祝うアニバーサリーケーキ』です。結婚記念日に、男女2人が結婚式を思い出して語っている情景をイメージしました」
鈴木さん「紅茶をメインにしたケーキです。下から、アールグレイのビスキュイジョコンド、クレームアールグレイ、アプリコットジュレ、ムースショコラ、ホワイトチョコで構成されています。予選で食感が重いとご指摘をいただき、アプリコットの果肉を入れることで食感を軽くしています」と堂々とプレゼン!
<6 決勝出場メンバーにインタビュー!>
――― 終わってみての感想は?
駒木根さん「6月から準備してきて、あっという間でした」
鈴木さん「飴を触っていると楽しいですし、この三人で挑戦できたことが楽しかったです!」
池田さん「初めて練習したときは、2~30分オーバーしていました。でも、パーツを減らしたくなくて。練習を頑張り、2回目で時間通り、3回目で、2時間半に間に合うようになりました!パーツを減らさずにできて良かったです」
――― 満足できているところ&悔しいところは?
池田さん「ビスキュイは、まっすぐ“のせて”いました。悔しいのは、バラのツヤ。今日は、飴の状態がいつもと違っていたので、もうちょっとツヤが出せたらなと思いました」
鈴木さん「人形のパーツは、時間通りに作ることができました。悔しかったのは、リボンの組み立てにてこずったこと。もっとスムーズに進められたかもしれません」
駒木根さん「いつも、飴細工の『羽』のパーツを折っちゃうんです(笑)。練習では、曲げるときに折れちゃうけれど、今日は形もキレイにできました。ひとつ気になるのは、試食のときに、センターの部分が柔らかくなりすぎていないか心配です」
――― スイーツ甲子園に出場して良かったことは?
池田さん「限られた時間で調理するので、作業効率を意識するようになりました。誰が洗いものに行くのか、色々な役割分担を考えながら、作業できるようになったと思います」
鈴木さん「ポジティブになれました!スイーツ甲子園の特講では、指導講師から普段の授業では言われないことも指摘されました。厳しい言葉でアドバイスされても『ありがとうございます!』と、前向きに受け取れるようになりました」
駒木根さん「協調性が身につきました。授業の実習は、基本一人なので三人のチームですることは少ないです。周りを気遣いながら作業するクセがつきました」と振り返ります。
<フロールラルチーム>
――― 調理試験&プレゼンを終えた、感想は?
小堤さん「練習通りできましたし、何よりも時間以内に終わって良かったです!」
仲宗根さん「私も、何事もなく終えられてよかったです」
――― 上手にできたところ&悔しいところは?
仲宗根さん「ケーキはいつも通り上手にできました!チューリップのピンクはキレイなツヤですが、青はもう少し時間があれば修正できたかも」
リーダー髙橋さん「リボンがいつもよりも、断然良くできました!特講では、指導講師に『リボンが歪んでいる』と指摘されることが多かったのですが……パーツは最高だと思います。ただし、ツタのパーツを置いたままでマジパンを作っていたところ、ツタの一部が作業シートにくっついてしまって、バキッと折れてしまいました」
小堤さん「生地を焼き終わったら、『焼き目』を取るんです。いつもは、ポロポロととれるんですが、「焼け面」が、キレイにスムーズに取れたこと!飴細工の花を作るのにてこずったので、もう少しスムーズにできたらと思いました」
――― スイーツ甲子園に出て成長した点は?
仲宗根さん「スイーツ甲子園で練習したおかげで、動きがスピーディになったと思います」
小堤さん「私も!生地のカットを担当しているので、ロールケーキのカットなども早くなったと思います」
髙橋さん「本当に!一つひとつの動きがよくなりました。指導講師の指導のおかげです。あとは、『ailes』チームと一緒に練習をしたときに、ailesチームはいつも速いなと思っていました。クラスが別なので、通常授業は別々で受けています。他のクラスと交流ができたことも刺激になりました」
―――― これから、スイーツ甲子園を目指す後輩にアドバイスを!
小堤さん「まずは、授業で基礎をしっかりと学んで。でないと書類審査の通過ができないと思います」
仲宗根さん「日頃の授業をちゃんと受けて。クラスのスピードが遅いと、自分の作業スピードも遅くなってしまうかも。常にベストをつくすと、スイーツ甲子園の練習にもついていけると思います。自分に厳しくしてください!!」
髙橋さん「たとえ自分に言われていなかったとしても、常に人の話を聞く姿勢が大事だと思います。聞いても理解できなかったら、『もう一度お願いします』と言って。それをしないと、大変なことになります。次の作業が分からないときも、しっかり聞くと良いですよ!」
<7 結果発表!&表彰式レポート>
残すところは、結果発表のみ。果たして優勝の栄冠を手にするチームは……!?
優勝の前に、まずは企業様にご審査いただいた賞を発表します。(上位入賞との重複も可能です)
<貝印賞(貝印株式会社)>「理想の結婚を祝うアニバーサリーケーキ」飯塚高等学校(福岡)/clarte(クラルテ)
<ぺこちゃん賞(株式会社不二家)>レコールバンタン高等部 東京校 「フロールラル」です!
不二家各店舗で販売する、オリジナル商品開発権、ペコちゃんジャンボ卓上ぬいぐるみ、また在校生全員に「ミルキー 6粒」が贈呈されます。ケーキの中身が見えたときのサプライズ感、また不二家様のファミリーを大切にし、バースデーケーキを大切にする企業理念ともマッチしたことが受賞理由となりました!!
髙橋さん「ペコちゃん賞を獲れたらいいなと、思っていました!ペコちゃん、大好きなので嬉しいです」と、笑顔を見せます。
<タリーズ賞(タリーズコーヒージャパン株式会社)>「出産祝いのアニバーサリーケーキ」育成調理師専門学校高等課程(兵庫)/apprécier(アプレスィエ)
<パストリーゼ賞(ドーバー洋酒貿易株式会社)>
受賞チームは……レコールバンタン東京校 「ailes」です。おめでとうございます!
ドーバー洋酒貿易・和田様「6種類の中でいちばん印象に残り、もう一度食べたいと思いました。紅茶がすごくきいていて、飴細工も丁寧でした」
プライズとして、パストリーゼ500mLとボトルのセットを、受賞校在校生全員にプレゼント!また、「第30回ルクサルド グラン プレミオ」優勝作品発表会ご招待が贈られました。
池田さん「パストリーゼは、いつも使っている消毒液なので、褒めてもらえて嬉しいです。家にあっても嬉しいので、使わせていただきます。ありがとうございます!」
そして、待望の順位を発表!!!
第3位……「自分たちの高校卒業を祝うアニバーサリーケーキ」 神村学園高等部(鹿児島)/3A(トロアン)
第2位……「理想の結婚を祝うアニバーサリーケーキ」飯塚高等学校(福岡)/clarte(クラルテ)
優勝&文部科学大臣賞受賞チームは……「スイーツ甲子園で優勝を目指すチームの結成を祝う、アニバーサリーケーキ」野田鎌田学園高等専修学校(千葉)/shine(シャイン)
に決定!shineリーダーは、「途中で失敗してしまったところがあり、ダメだと思っていましたが優勝できて嬉しいです。小学生のときから夢だったので、ここまでこれて嬉しいです!」
優勝チームには、三ツ星シェフ認定証、優勝ボード、優勝トロフィーが授与されました。
決勝大会審査員 鎧塚俊彦シェフ「まずは、素晴らしい会を催して下さりありがとうございます。優勝は素晴らしいことです。大切なのは、これからの人生にどう活かしていけるか。勝利は、三人で勝ち取ったものですが、応援してくださったご家族や先生方にも感謝してください」
永井紀之シェフ「今回の経験が、これからの人生の糧になると思います。味覚も、少しずつ積み重ねていくもの。これから、お酒を使ったお菓子の魅力も理解ができると思います。なんのために飴があるかというと、ツヤを出すため。飴は透明性、色合いが大切です。咲いているバラよりも、綺麗なバラを作ることが評価に繋がります。
皆さんの力で、日本の食文化をさらに高く押し上げていただければと思います」と期待を寄せました!
ちなみに、2023年は、122チームからの応募があったそう。
優勝とはなりませんでしたが、決勝大会に進み、名誉ある賞を受賞したレコールバンタン2チームを称えましょう!
これから、パティシエとしてキャリアを築いていくうえでの礎となり、大きな自信になるはず!そしてこれを読んでいるであろう、未来のレコールバンタン生たちに、先輩たちの熱い想いを託します!!
<スイーツ甲子園>
https://sweets-koushien.com
<スイーツ甲子園公式YouTube>
https://www.youtube.com/channel/UCgn4XR_KFftxiECDJstrb6A